中国語スクールのサービスのご提供
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明日から考えていくに際して、こちらから一つ提案するよ。
「何のために国語を学ぶのか」では漠然としすぎている。
おそらくそのままの問いでは、答えを見つけにくいだろうと思う。
もう少し限定しよう。
「今ぼくは日本語に不自由しているわけではないのに……」って、いってたよね。
「なぜ、現代文を学ぶか」にしよう。
現代文といっても範囲は広い。
全部を一度に考えるのは難しいから、明日のテーマは、「評論文・意見文を何のために学ぶか」でどう?ええ、それで結構です。
ありがとうございました。
明日また来ます。
同じくらいの時間に来るといい。
待っているから。
評論文は何のために学ぶのか。
こんにちは。
昨日のつづきを話しに来ました。
本題に入る前に、昨日の話なのですが、「何のために学校で勉強するか」ということについて、まだ、の話をうかがっていませんよね。
の意見はどうなんでしょう?うーん、痛いところをついてくるねえ。
このまま国語の話に入るうかと思っていたのに……。
昨日の、一人前の国民になるためというのも、大人社会に参加する前のトレーニングというのも、一理あるよね。
でも、将来に備えてというだけなら、現在が未来のための時間としての意味しかもだなくなってしまう。
そう君はいったんだよね。
それも間違ってはいない。
ならば、その今現在にも有効な現在進行形の意味とは何だろうということになる。
わたしは、それを考える。
先生は、なぜ現代国語を学ぶのか「仲間」という言葉にあるんじゃないかと思っている。
教科の勉強も記憶が中心になる部分は、ほとんど一人でもできるわけだから、もしそれだけが目的ならば、学校はたいして必要じゃないよね。
そうですね。
知識を身につけることは、大切なことだけれど、一人でできないわけじゃない。
知識習得は重要。
けれど、一人では学べないことを学ぶために学校はあるのだと思う。
子どもにとって、家族以外の大勢の他人に出会うはじめての場所が学校なんだよね。
そこで一人では学べないこと、仲間と一緒にいる楽しさ、逆に大勢でいることの苦しさ……、いろいろなことを学んでいくんじゃないだろうか。
なるほど、「何のために学校で学ぶか」ということ一つとっても、いろいろな意見があるのですね。
そうそう、いろいろな意見かおる。
それが大切なポイントだ。
大切な問題、重要なテーマに対しては、答えは」つとかぎらない。
そこに評論文の生まれる余地が生じる。
ふうっ。
ふうって。
いかにそこに結びつけるか、考えていましたね。
じゃあ、今日の講義をお願いします。
なにか勘違いしてるね。
わたしは、君に講義などするつもりはないよ。
君らいろいろ話をしなくっちゃね。
一緒に考えるんだから。
まず、君は評論文について何を知っているのだろう。
評論文について……ですか?評論文って何だろう。
そういえばそんなふうに考えたことなかったなあ。
なんだか急に頼りなくなってしまったね。
一つ評論を読んでみるか?短いのがいいな。
これなんかどうだろう。
読んでみてよ。
サンプルがあった方が話を進めやすい。
私たちの社会は前の時代に比べてはるかに自由度が高く、それぞれが自由な価値観をもって生きることができる社会である。
自分の権利を自由に主張できる社会でもある。
しかし、私たちは本当に自由であろうか。
(中略)情報社会とは私たちが何をしようか、何を考えようかと考える前に、すでに情報が与えられている社会、と言い換えることができる。
どうしたらいいのか、「ハウツー」のメニューをすべてそろえてくれ、私たちは出て来るメニューを選びさえすればよい社会なのである。
それはよく考えれば、実に便利な社会ではあるが、別の観点から言えば、他のメニューがあるかもしれないではないかという選択の余地がないのである。
あらかじめ送られてくる情報、とくに欲望をそそる宣伝によって私たちが左右され、強制され、踊らされ、コントロールされ、統制され、そして画一化されている社会ともいえるのである。
このように情報が蔓延し、渦巻のように私たちを巻き込もうとする社会の中で、青年たちはどのように生きようとしているのであろうか。
現代青年の多くは受身的で優しいのである。
彼らはある意味で現代社会が発信する情報というメニューに、そしてベルトコンベアに乗せられて来た世代ともいえる。
しかし、彼らにもどこかに圧迫感、息苦しさがいつもあるはずである。
それをやりすごすための避難所として、彼らは自分の個室を見つけるのである。
自分の個室にこもることによって自分を守り、自分のわずかな主体性を確保しようとしているのが、このような内にこもる青年ではないかと思われる。
情報社会の強圧的な側面の典型例は、偏差値という名の序列化である。
(中略)日本の偏差値教育は、すべての人の背中に価値序列の背番号を強制的につけているようなものである。
この圧力に立ち向かう現代青年はいるのであろうか。
この偏差値教育の中で勝ち残った人は、はたして本当に勝った人なのであろうか。
その人はある意味で、偏差値教育の亡霊に動かされている操り人形なのではないのであろうか。
小略)では、偏差値教育から疎外され、落ちこぼれた人たちは、本当に落ちこぼれた人たちであろうか。
あまりにも硬い、押しつけられた偏差値序列化から落ちるのは、むしろ自然な人間性かおるからではないかという疑問が起こってくるのである。
このようなパラドックスは実にありふれている。
さらにその論理を続ければ、今の社会に適応することが本当に健全なことであろうかということになる。
なぜならば、文明の進歩を今まで私たちは諸手を挙げて良いものとして考えてきたが、それが地球を汚し、破壊していくものであったということに私たちは今、直面しているからである。
海の汚染、空気の汚染、森の破壊による緑の喪失は、生命が生きのびるうえで最低限必要な条件が、もはや完全に危機にひんしていることを教えている。
印略)このような地球汚染が、私たちの心の次元まで食い込んでいることは言うまでもない。
(町沢静夫『成熟できない若者たち』)読み終わりました。
そうですよね。
こういう文章を評論文というのでしたね。
それはぼくにもわかります。
でも、「評論文とは何か」という問いにはどう答えたらいいんでしょう?じゃあ、評論は、何のために書かれるのかという質問には答えられるかな?あることに対する自分の考え……、意見といった方がいいかな、意見を伝えるために書かれる……、これでいいですか?悪くないね。
そう、意見をいうために書かれた文章。
もう少しくわしくいってみようか。
どのようなテーマに対して、どんな意見をいっているんだろう?テーマですか?それは……。
みんなが関心をもつような大切なことですよね。
ただし、いろいろな意見があって、どれが正しいとも、いちがいには決められないようなことが多いんだと思います。
なんだ。
よくわかっているじゃないか。
大切な問題に対しては、ほとんど意見が割れるからね。
それも、いくつにも割れることが多い。
たとえば、この文章のテーマは「情報化社会に生きる若者のおり方」といったところだろうが、いろいろな意見がある。
ええ、いろいろな意見がありますよね。
ぼくらの世代には、どちらかというと「情報化社会」をプラスのイメージでとらえる人の方が多いんじゃないでしょうか。
情報が与えられていることは、とにかく便利ですからね。
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